皆様には多大なるご支援、ご声援をいただいていることに感謝いたします。そして昨シーズン、２度目の挑戦となったB1昇格を成し得なかったこと改めてお詫びいたします。

選手、コーチ、スタッフは、支えてくださる皆様の思いに必ず応えねばならない、そしてお届けせねばならない一番大切なものを2年連続で逃してしまったことを、どう捉えたらいいのか今でも言葉に表せない思いでおります。
これは今シーズン、勝って昇格を決めるまで私たちの心にずっと残り続けるもので、一方では忘れてはならない非常に大事なことでもあります。

アルティーリ千葉は創設して３シーズン目で平均観客動員数が5,000人を超え、プレーオフでは6,000人を超える皆様が応援に駆けつけてくれました。バスケットボールをプレーする最高の環境で試合ができる私たちは幸せ者です。
だからこそ勝利を届けたい、勝って喜びを分かち合いたい、チームはそういう皆様への想いを糧としてプレーできています。
ですので、今シーズンも今までと同じように会場に足を運んでいただき、今後千葉に半永久的に脈々と続くアルティーリ千葉の礎を私たちと一緒に創り、戦ってください。

今シーズンのチーム編成について、プレーオフで3位決定戦まで戦い、シーズン終了が他クラブよりも遅かったのですが、多くの主力メンバーが3度目の挑戦に臨む決意を早急に固めてくれました。
コーチ、選手、スタッフがこのように決断してくれた一番大きな理由は、皆様が作り上げてくださる環境だと思います。リーグトップレベルとも言えるあの千葉ポートアリーナでの大歓声の中で「今シーズンは絶対に勝ちたい」このまっすぐな想いこそが継続をしてくれた選手たちの正直な気持ちだったと考えています。

チームの掲げるUBUNTUの精神とかぶる部分もありますが、今シーズンはこのような9の言葉を常に忘れないように日々の練習や試合に臨もうと考えています。

Get better every single day
（毎日毎日良くなっていくこと）

Execute what you practiced
（練習でしたことを実行すること）

Work on your weaknesses
（自分の弱点から逃げないこと）

Prove them wrong
（間違いを認めること）

Learn from greatness
（偉大さから学ぶこと）

Learn from wins and losses
（勝利と敗退から学ぶこと）

Be ambitions
（野心を持つこと）

Believe in your team
（チームを信じること）

Learn storytelling
（物語を語って伝えることを学ぶこと）

人によって、これらの言葉の捉え方は様々だと思いますが、これらは全て未来のアルティーリ千葉にとって欠かすことのできないキーワードで、それぞれが自らに落とし込んで日々行動していく。
少し回りくどい言い方をしているかもしれませんが、この言葉たちが実際にどういうことを指しているのかを個人でもチームでも、もちろん皆様にも一緒になって考えていってもらいたい。それがアルティーリ千葉が目指すカルチャー、コミュニティーに少しずつでもなっていけたらいいと考えています。


皆様とチームが本当に近い場所にいる、一緒にいることを感じ合えることで、クラブは進化していくのです。 チームのプレースタイルは、ヘッドコーチも継続、主力選手も継続であることからも分かる通り、これまで積み上げてきたものを進化させ、深掘りして、精度をより高くしていく。戦略、戦術の本筋は変わらずに、あとは遂行あるのみです。
今シーズンもオールコートを全員で走り続け、常にインテンシティーの高いパフォーマンスを皆様にお見せできるようにプレーしていきます。

最後になりますが、今シーズンから新しく入団を決めてくれた長谷川智也選手とトレイ・ポーター選手は、昇格に欠かせないアルティーリ千葉のウエポンになる重要な2人です。

長谷川選手はシューターで、左右45度からの3ポイントや、その少しゴールに近寄った位置からのジャンパーの成功率が高い選手です。
ディフェンスでは相手のエースシューターが嫌がるほど執拗にマークして、ペースを崩すのが上手い。試合のどの場面で起用されても、数秒で試合にアジャストし、流れをこちらに引き寄せることができます。
本人コメントでもありましたが、どんな状況でも大きな声を出し、ボディランゲージで常にチームを鼓舞し 盛り上げるのが長谷川選手の真骨頂で、自らを「太陽」というように、時に辛く厳しい場面でも常にポジティブにチームメイトを引っ張っていくリーダーとなるでしょう。
ホーム開幕戦では、ぜひ長谷川選手を皆様の大きな声援で迎えてあげてもらえればと思います。

ポーター選手は、チームが武器とするオールコートでのオフェンス・ディフェンスや、走れる、跳べる、ペイントエリアでフィジカルを発揮するスタイルにマッチしたプレーができる選手です。
前所属先の神戸との対戦で、ポーター選手を抑えるのに苦戦した場面が多くありました。一度乗り始めると連続得点が期待でき、毎試合2桁得点が可能です。
今シーズンもフローオフェンスを多用していくスタイルは変わらず継続していくので、杉本選手、前田選手、大崎選手、黒川選手のガード陣とのピックアンドロールでのコンビネーションが、 良い試合の流れを作っていくでしょう。
ディフェンスではリムプロテクトが一番大きな役割で、リバウンド、ブロックショットではチームトップを期待しています。

とにかくチームが目指す頂はひとつ「昇格」です。
皆様も一緒になってこれから始まる長い約10ヶ月のシーズンを駆け抜けてください。引き続き熱いご声援をよろしくお願いいたします。