PARTNER STORY 2022-23

テクノロジーを生かした支援で、ベンチャー企業もチームや街を盛り上げられることを証明したい

アルティーリ千葉が、チーム創設にあたり真っ先に取り組んだことに一つに、テクノロジーを駆使したファンとのコミュニケーションの強化がある。チームの始動会見を行ったのは昨年7月19日のことだったが、公式ツイッターアカウントはそれ以前の6月21日に開設されていた。ほぼ同じタイミングでアンドレ・レマニスHC就任と創設初シーズンの契約メンバーが次々と発表されると、それをきっかけにみるみるフォロワーの数が膨らんでいった。

あれから約1年2ヵ月が過ぎた今年9月28日の時点で、そのフォロワー数は16,345件に達している。創設2年目を迎えたばかりでB2に初めて昇格してきた立場ながら、これはすでに長年の歴史を持つB2の先輩チームに肩を並べるレベルだ。

コロナ禍や主力の故障に悩まされながら戦い、B2昇格という当初の目標を達成したB3での創設初シーズンは、苦労の連続だったことは間違いない。その中で大きな力となった、この数字が象徴するようなファンの後押しを得られた背景に、株式会社サイバー・バズとのパートナーシップがある。

同社の代表取締役を務める高村氏は、昨シーズンの開幕当初からチームの戦力的な側面には信頼を置いていたという。「開幕前からめちゃくちゃ強いイメージ。補強がうまくいって有名選手もそろっていましたので、不安はありませんでした。最初の8連勝でもう大丈夫だと思いましたね」。その後、レオ・ライオンズの故障離脱をはじめとした苦難の中で黒星がつきはじめ、シーズンを終えてからのB2昇格決定戦を戦うことになったときには「ちょっと焦りました」。それでも圧倒的な勝ち方でB2昇格を決めた東京体育館決戦は、試合の半ばから心の余裕を持ってみることができた。高村氏にとっての2021-22シーズンはそんな流れで、チームとしての成功を喜んでいる。

効果的なSNS戦略の支援でファンの熱気をチームの力に

しかしコート上の勝利だけでは、クラブとして成功したことにはならない。デジタルの世界で情報が発信されなければ、リアルな世界での成功は社会に十分伝わらないからだ。そのような観点から、高村氏の株式会社サイバー・バズは、アルティーリ千葉が勝利や成功の喜びをファンと十分に分かち合えるようなサポートをパートナーとして提供している。

どんな事業かというと、企業・ブランドのSNS公式アカウントの企画、クリエイティブ制作、投稿、効果測定のサポートや代理運用、最適なインフルエンサーを起用したプロモーション施策の企画提案を提供している。アルティーリ千葉に関しては、そのノウハウを持ってSNS運営のサポートを手掛けており、定期的な打ち合わせを通して試行錯誤を繰り返している。

上述したツイッターフォロワーの増加は、そのサポートの成果でもある。ファンクラブ会員の登録も、ホームタウンとする千葉市を中心に、バスケットボールのプロクラブがある都道府県のほぼすべてに拡大している。「テクノロジーをうまく使っているのはアルティーリ千葉のいいところ。いい選手をそろえて勝てればそれですべてがうまくいくということではありません。選手たちそれぞれにファンがつくのですから、そこからのコミュニケーションの取り方をいかにうまくできるかも大事なポイントになってきます」と高村氏は語る。

アルティーリ千葉の躍進を支えた大きな要素は、間違いなく大勢のファンからの応援だ。その人々の熱をクラブとして強く感じ、コート上のエナジーに変換していくには、効果的なチーム広報戦略とその遂行が欠かせない。株式会社サイバー・バズはその部分をサポートすることで、クラブの成功の土台となった。

成功体験を共有でき、サポートに強いやりがいを感じている

一方、株式会社サイバー・バズとしても、アルティーリ千葉とのパートナーシップから得られる好影響を感じていた。昨シーズン中は社員が試合会場に足を運び、B2昇格が本当にかなうかどうかが役員会でも話題になるという状況。それと同時に、自社がSNS運営に関わっていることでチームの認知度が高まっていく効果も実感していた。「個人的な印象ですが、コロナ禍でもアルティーリ千葉がSNSを通じて一瞬にして人々の記憶に入り込んだ印象で、すごくインパクトがあったと感じています」

アルティーリ千葉の成功体験が自らの成功体験としても感じられ、社内でB2昇格を一体感を持って喜ぶ雰囲気も生まれた。「僕らも大きな目標を目指していくにはみんなで力を合わせていかなければいけないということを、アルティーリ千葉の戦いぶりから感じられたのは非常に良かったと思います」。社員たちが得た感動が会社の力にもなった。

アルティーリ千葉の代表であり、親会社の株式会社アトラエで代表取締役CEOを務める新居佳英と高村氏は、ビジネスの世界では20年来の“戦友”でもある。パートナーシップはその縁で舞い込んだ話だったが、聞いてみると、新しい何かを作っていく過程を応援できることが魅力的に思えた。話を聞いたその日のうちにパートナーシップについての心づもりを決めた高村氏は、さっそくグループ内での承認手続きに取り組み実際に了解を取り付けた。今では、アルティーリ千葉でこれだけのことができるなら、もっとスポーツ関連事業を考えても良いのではないかという議論も出てきているという。

2022-23シーズンに向けては、支援の側面で積極的な考えを持っている。「選手がもっと目立つようになるといいのではないか。チーム名は徐々に浸透してきていると思うので、『この選手マジすごいじゃん!』みたいなのをズシンズシンと届けられるといいよね」、「SNSアカウントの運用にかかわる中でチームの認知度も徐々に上がってきている。B1に行くタイミングでも、より注目が高まっているという状況を僕らが生み出せたらいいよね」。こんな発想から生まれるSNS施策により、前向きな空気感が醸成され、それが選手たちに伝播して快進撃を生みだすきっかけにもなりそうだ。

「B3から始まった新規参入チームが、僕らみたいな企業がサポートさせていただいている中でのしあがっていくというのは、ベンチャー企業でもスポーツチームを通して千葉の街やファンを盛り上げていけるということを証明できる機会として、とても面白いと思っています」。そんな思いには、これからの時代を作っていく経営者としての気概や情熱、SNSを通じて深くつながっているファンの人々への共感がある。「ゼロからチームを作って成長させていく過程は非常にエキサイティングで、サポートしていく僕たちも強いやりがいを感じていますよ!」

本稿を読んでくださるあなたの応援が、チームの力になりますように。それが株式会社サイバー・バズの願いだ。

高村社長のイチ推しプレイヤー
#13 レオ・ライオンズ選手

怪我から戻ってきたライオンズ選手を見ることができて本当に嬉しいですし、キャプテンとしてチームを引っ張る姿は本当に頼もしいです。彼の非凡な技術とゲームコントロールで会場を魅了してくれるのを楽しみにしています!