PARTNER STORY 2022-23

ホームタウンを活性化させ、世界に羽ばたく人々を後押しする思いは同じ

「アルティーリ千葉の『千葉から世界へ』『世界中のファンを魅了するクラブを創る』という地域に根差し世界を目指す姿勢は、当社の使命である『地域社会の発展を支える総合生活企業グループ』であること、『日本の玄関口である成田国際空港輸送の担い手』であることに共鳴しており、『地域』と『世界』という互いに共通のベクトルを持つ良きパートナーとして確信しております」。アルティーリ千葉の創設シーズンからパートナーに加わっている京成電鉄株式会社の山田氏は、同社とチームの関係性をこう語る。

大志を抱いた若者たちが、世界を動かすビジネスパーソンたちが、様々な成果を成し遂げた人生のベテランたちが、今日も京成電鉄スカイライナーで成田に向かう。大空に羽ばたいていこうという人々の笑顔を乗せて、街から街へ、千葉から世界へと夢と希望をつないでいく。その存在意義は、山田氏の言うとおりアルティーリ千葉のビジョンと合致している。

千葉中央エリアの活性化をアルティーリ千葉とともに

京成電鉄は創業から113年という長い歴史を持ち、その間に街と街とを結ぶ重要な輸送インフラとして人々の暮らしを支え、豊かにする役割を担ってきた。グループとして「お客様に喜ばれる良質な商品・サービスを安全・快適に提供し、健全な事業成長のもと、社会の発展に貢献する」ことを掲げ、主に東京都東部と千葉県、茨城県を中心に多角的な事業展開に取り組んでいる。グループ内には基幹事業の運輸業のほかに流通、不動産、レジャー・サービス、建設など幅広い関連企業が存在する。

今年度からスタートした新中期経営計画では、重点施策の一番目に「活力が持続するまちづくりの推進」を掲げている。山田氏によれば、「その中でも千葉中央エリアの活性化は引き続き推進させていく考えです」とのことだ。その状況下、千葉中央駅からほど近い千葉ポートアリーナをホームとするアルティーリ千葉の誕生は、大きな期待をもたらす出来事だった。

「昨年10月には千葉中央駅西口ビルの建替工事が完了し、京成千葉中央ビルとして商業、オフィス、ホテルからなる複合施設をオープンしたほか、駅直結の千葉中央ショッピングセンターMioのリニューアルを行いました。また、京成ホテルミラマーレの隣でマンションを分譲するなど、地域の活性化に貢献して参りましたが、そこに誕生したアルティーリ千葉は、さらなる華やぎを届けてくれる強力な存在です。」

昨シーズンは具体的なパートナーシップの取り組みとして、実際に千葉中央駅周辺を盛り上げる施策を行った。昨年12月18日・19日に千葉ポートアリーナで開催された横浜エクセレンスとのシリーズを、「京成電鉄千葉中央デー」というタイトルで開催し、「京成グループ千葉中央キャンペーン」を実施したのだ。山田氏ももちろん会場で試合を観戦した。

この両日は千葉中央駅改札前に、アルティーリ千葉のチームロゴとメンバー全員の等身大パネルが登場し、来場するファンを迎えた。フォトスポットとなった千葉中央駅前では、試合への来場時にも帰路にも、観戦記念の思い出として写真を撮影する多くのファンの姿が見られ、ソーシャルメディアやネットにもその数々が投稿された。アリーナ内には、グループの人気キャラクターである京成パンダも登場。緊迫した試合展開に京成パンダのユーモラスな表情とコミカルな動きでアクセントをつける演出は、ファンとチームのコミュニケーションをより楽しみやすいものにしていた。

この2試合は山田氏の印象に強く残っている。「実際にアリーナであの熱量に触れて感動しました。試合も接戦で、観客の皆さんとチームと一体となって応援していましたね。終盤になるほど盛り上がるあのハラハラ感は、やっぱり生で見てほしいものです。ぜひ多くの方々に足を運んでいただきたいと思いました」

京成グループとアルティーリ千葉が、1ヵ月以上の時間をかけて一丸となってプロモーションを展開した両日の試合は、コロナ禍の来場者制限があった中でもほぼ満員状態で、延べ約3,400人に上るファンが千葉ポートアリーナを訪れた。アルティーリ千葉はGAME1を82-78で、GAME2は90-81で勝利したが、ブラックネイビーのアイテムを身に着けたファンが力強いクラップでチームを勢いづけたこと、人々が生み出すエナジーから選手たちが力を得たことがスウィープの原動力だったのは間違いない。パートナーシップの相乗効果を示す好例と言える。

人々の笑顔を結び、チームと地域、ファンとの懸け橋となる

山田氏はパートナーシップの意義を「地域社会を支える良きパートナーができたことは、大変心強く、その活性化を行う上でアルティーリ千葉の存在はとても大きいです」と語る。また、2022-23シーズンに向けてはさらに協力体制を発展させていきたい考えだ。「アルティーリ千葉はオフシーズンに、バスケットボールクリニックや清掃活動を実施されるなど社会貢献活動にも注力されています。今後、当社も参画し、ともにCSR活動やSDGsへの取り組みについても協力していけるのではないかと、新たな連携の可能性を感じております」

京成電鉄千葉中央デーは山田氏にとって、多くのファンの応援が生み出す熱気やチームがそれに応えて素晴らしいプレーを繰り広げる様子を全身で感じ取る機会となった。あらためてスポーツがもたらす感動の大きさに胸を打たれた山田氏は、「今後はアウェイゲームの遠征ツアーも行っていきたいと考えております」とより前向きな施策の実施に意欲を見せている。

パートナーシップの話を最初に聞いたときには、実際にどれだけの躍進を遂げるかまったく想像がつかなかったという。しかし「チーム創設から5年でB1リーグ制覇を目指すという熱意溢れる、大変頼もしいライジングストーリーに心が震えました」と当時を振り返る。

そんな思いで迎えた2021-22シーズンに、B3での2位フィニッシュとB2リーグ昇格決定戦での大勝という想像以上の結果を残したことを、心から祝福してくれている。山田氏はアルティーリ千葉ともファンの方々とも気持ちを共有したいという思いから、こんなメッセージを寄せてくれた。

まずはB2リーグ昇格、誠におめでとうございます。
当社のグループスローガンは、「いろんな笑顔を結びたい」です。
チームに関わる全ての皆様の笑顔を結べるよう、チームと地域、ファンの皆様との懸け橋となり、共に成長していくことができれば幸甚です。
これからB1リーグ昇格、B1リーグ制覇と笑顔の輪がさらに大きくなることを目指し、ともに応援してまいりましょう。

地域の人々に応援してもらえるクラブを創り、千葉から世界へ羽ばたくというアルティーリ千葉創設時のビジョンは、ホームタウンの活性化なしには達し得ない。その根幹と言えるホームゲームに向かうファンの足となる京成電鉄は、クラブに命を吹き込むインフラと言える。入場制限なしの2022-23シーズン、その命の鼓動はいっそう力強くなっていくはずだ。

山田さんのイチ推しプレイヤー
#6 小林大祐選手

昨シーズン、京成電鉄プレゼンツの冠試合でMVPに選出されたことをきっかけに更に応援するようになりました。B1昇格に向けて昇格請負人の異名を持つ小林選手の流れを変えるプレーや勝負を決めるショットに期待しています!